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猫の飼い方お助け隊

猫の飼い方・育て方・しつけ方

ただしい育て方で快適な共同生活を

猫は、自由気ままで気まぐれ・わがまま・一人が好き・放っておいても大丈夫… などなど人間は勝手に思い込んでいますが、 しつけをすれば社会性やマナーをある程度身に付けさせる事は可能です。 綺麗好きで実はと~っても甘えん坊! 愛情たっぷりに接してあげる事で飼い主の悩みも苦労も半減します。


レビュー・お客様の声

猫の居場所について

人間と同じ生活環境にある猫の環境づくりは難しく考える事はありません。 チョットした気遣いと愛情のある躾で可能です。
●安心できる居場所を与える事物陰に隠れたり、人間の手の届かない高い所にずっと居たりする様であれば、猫にとって安息の場所が無いと考えて下さい。
床、又は床よりやや高い所に猫ちゃん用のクッションなどを敷いてやると効果的です。

触り過ぎない重要性

溺愛して触りすぎるのも問題です。特に子猫の場合は過度に触りすぎる事が生命にかかわる場合もあります。
可愛がる事が猫にとって必ずしも嬉しい事にはつながりません。特に保護した子猫を家に連れてきた場合は、触らずそっとしてあげる事が猫にとって一番心休まる事でしょう。

トイレのセッティング

●容器&スコップ&トイレの砂をご準備ください
トイレの大きさは成猫が余裕をもって回転で出来るくらいの大きさで、周囲に砂が飛び散らない深さの物を決まった場所に設置します。

原則的には猫1匹に対しトイレは1個必要です。※それが無理ならお掃除の回数を増やすことを忘れないで下さい。
猫はきれい好きです。トイレが汚れていると他の場所(洗面所やお風呂場・玄関・ベッドやマットの上etc) でしてしまう事があります。
これは粗相ではなく飼い主の落ち度です。猫には猫の言い分もあります!

トイレの砂は<トイレに流せるもの><固まるもの><可燃ゴミに出せるもの><不燃ゴミに出さなければならないもの>など、様々なものが市販されていますので、いくつか試し、猫にとっても飼い主にとっても使いやすいものを選ぶといいでしょう。
個人的には固まるもので可燃ゴミに出せるものが処理もしやすく、長時間溜める事もなく衛生的だと思います。トイレの砂は注ぎ足しばかりではなく、1週間に1回と云う様に定期的に総入れ替えする事も忘れないで下さい。又その際はトイレ自体 も洗って清潔にし日光消毒下さい。

トイレのしつけ

トイレのしつけは猫を飼う上で非常に大事ですし、避けては通れません。
生まれて間もない仔猫の場合は市販の砂は食べてしまう恐れもあるので、ある程度成長し食べ物と砂の区別が出来るまではペットシーツの方が良いでしょう。前足で砂堀り行動が始まったら、トイレ!の合図です。
トイレの中に連れて行き上手に出来たら誉めてあげましょう!人間の子 供も猫の子供も、子供は誉められることが大好きです。しっかり誉めてあげましょう。
覚えるまでは注意をはらい何回か教えて下さい。早い子は1回で覚えます。
完全に覚えるまではたまに失敗もあるでしょう。その時は絶対においを残さないことです。
完全にオシッコのにおいを消さないとトイレと間違えて次もその場所で排尿します。
ペットに無害な消臭スプレーも市販されていますので活用するのも一つの方法です。そして無事、覚えてくれたら後はトイレを清潔に保っておくだけです。

規則正しい食餌

●食事は規則正しく与えましょう
美食家である猫は欲するままに要求します。バランスを考えたフードを規則正しく与えましょう。
食器はひっくり返らない安定感のある物をお使いください。小さすぎてひげが当たると嫌がりますし、大きすぎても食べにくいものです。目安としては猫の頭部程度くらいが良いでしょう。
猫の食器を決める事で、猫に自分の器であると事を認識させることも出来るうえ、その食器の物以外は食べてはいけないと感じ「しつけ」に結びつきます。又、水は与えれば良いという訳ではなくこまめに取り替えて新鮮な水がいつでも飲めるようにしてあげる事が大切です。
昼間不在がちなご家庭は、特に夏場などはたっぷりと給水できる器を選んでください。
人間と猫が同じ生活環境とは言え、人間の食べ物は絶対に猫に与えない!…鉄則です。愛猫が可愛いのであれば、その鶏の唐揚げを与えないで下さい!

猫の好き嫌い

猫は嗜好性が強い反面、気に入るとそればかり食べる固執性も持っています。
しかし固執すると言っても総合栄養食を食べる場合は良いのですが、かつお節や煮干し、又はお肉だけと云うように単品の食品や、一般のフードだけに固執するというのは問題があります。 その様な食餌では、必要な栄養素が足りず様々な疾患の要因にもなります。

猫がどうしても食べない場合は対策として二通りあります。
①まず、今までの食品に総合栄養食を混ぜ、少しずつ慣らしていく方法です。
②もしくは食餌を与える時間を決め、与えても食べない様であれば一定の時間経過後さげ、他の物は一切与えない!と云うようにして下さい。
その内に猫の方が諦めて食べるようになります。
先述の通り偏食は様々な疾患の要因となります。愛猫の為だと認識し正しい食餌コントロールを心がけて下さい。

猫に与えるミルクの比較

●人間用の牛乳と猫用のミルク
人間同様、母乳と牛乳とでは栄養面で大きな違いがあります。猫の母乳と牛乳を比較した場合、たんぱく質や脂肪が母乳のほうが 多く、そのため牛乳をそのまま与えると栄養不足になります。
また牛乳には母乳の約3倍もの乳糖が含まれ脂肪球の大きさも大きい為、個体によっては消化不良をおこし下痢を引き起こします。
母乳には猫に必要不可欠なタウリンが牛乳に比べ約30倍も含まれています。その為、猫用ミルクは母乳に近い成分で出来ており便秘になりにくいように、腸のぜん動運動を活発にするオリゴ糖などの成分も入っています。

猫にあげてはいけないもの

猫にあげてはいけない食べ物・・・しっかりチェックしてくださいね。
・にぼし、海苔
マグネシウム含有量が高い食品です。尿結石などFUSの原因にもなります。

・レバー
多量に与えるこ事でビタミンA・D過剰症になり関節炎を引き起こす事があります。

・たまねぎ・ニンニク・ねぎ
一定量以上食べると、血液中の赤血球のヘモグロビンが破壊されます。血色素尿や黄疸、貧血・脾臓肥大を引き起こす危険性があります。

・生魚
ビタミンB1を破壊する酵素があります。

・魚の骨
特に背骨は歯の間や喉にひっかかっかる恐れがあります。鯛などの硬い骨は口内や食道、胃を傷つけます。

・小魚
多量に与えると、CaやMg過剰による障害を起こす危険性があります。

・繁殖期のあわび
あわびが食べる海藻の葉緑素が分解して発生する毒素が原因で,皮膚炎になる場合があります。

・生卵白
アビジンと云う抗皮膚炎ビタミンの働きを阻害する酵素を含みます。アビジンは加熱すると大丈夫です。

・牛乳
下痢の原因になる事があります。

・野菜
多量に与えると下痢をしたり、繊維過剰により尿量が減りFUSの原因にもなります。

・食塩
必要性は皆無です。摂り過ぎると心臓や肝臓に負担をかける原因にもなります。

・チョコレート
テンカン発作や尿失禁、痙攣の原因にもなります。

・香辛料
一切必要はありません。肝臓に負担をかける原因です。

※特ににぼしや海苔は猫がとても喜んで食べる食品ですが、他の食品と比べマグネシウムの含有量が高く、長期間与え続けるとFUS(猫泌尿器症候群)の原因にもなります。人間にとっては有効な食品も猫にとっては危険なものもあります。ご注意を。

猫に害がある植物

案外身近にあるものです
・紫陽花・アネモネ・あやめ・アロエベラ・アマリリス ・馬酔木(あせび)・杏(アンズ)の未熟実・イチイ
・イボダノキ・イヌホウズキ・梅の未熟実・エンゼルトランペット・おしろいばな・オキナグサ
・万年青(オモト)・カラジウム・キョウチクトウ・くろ百合・クリスマスローズ・月桂樹・サクラソウ
・シキミ・シャクナゲ・シクラメン・芍薬(シャクヤク)・水仙・西洋キヅタ・すももの未熟実 ・ジャスミン・シロガスリソウ
・シキミ・ジキタリス・菖蒲(アヤメ・ジョウブ)・スゲ・スイセン・忍冬(スイカズラ)・すずらん・センダン・ソテツ・タマサンゴ
・チューリップ・朝鮮朝顔・沈丁花・つつじ・デリス・てっぽうゆり・とりかぶと・南天・ニシキギ・日々草(ニチニチソウ)
・ニセアカシア・ひなげし・ヒヤシンス・彼岸花(ヒガンバナ)・柊(ひいらぎ)・福寿草(フクジュソウ)・ベコニア・ベラドンナ
・ポインセチア・ほうずき・桃の未熟実・ヤツデ・ユズハリ・ルビナスレンゲツツジ

ワクチンについて

完全室内飼いだと言っても安心は禁物です。
猫の病気のウイルスには乾燥状態で1年以上生きているものもいます。人間の靴に付着して侵入する場合もあり得ますので、室内飼いと言っても決して安全とは言えません。半外飼いの場合は、常に危険は付きまといます。
また人間が他の猫と接触しウイルスを持ちかえるケースもあります。体力がある成猫でしたら発病してもある程度耐えることが出来ますが、体力の無い仔猫は簡単に死に至る場合があります。
愛猫が発病し、苦しみ、そして死んでしまうことがない様に、ワクチンで防げる病気は出来る限りワクチンを接種し防いであげるべきです。
また、中には1回のワクチンで安心と思い一生涯接種しない人も居ますが、これは大きな間違いです。ワクチンの効果は時間と共に薄れていくので、半年または一年に一度の割合で追加接種する事が必要です。

猫の発情について

オス猫には発情期というのはありません。メス猫には発情期が有り、発情しているメス猫の声を聞くことでオス猫は発情します。
メス猫は一般的に多発情が生活している地域の気候により若干違います。温暖な地域では1月頃から始まり、毎月一回位の周期で秋頃まで発情し、10月から12月頃は無発情期にはいります。
犬のメスは半年位に1回程度しか発情しませんが、猫のメスの場合は妊娠しなければ3週間程度で次の発情があり1週間程度続きます。このパターンを無発情期にはいるまで繰り返し、発情したメスの声を聞く度にオスも発情します。

猫の健康チェックについて

見逃してはなりませんよ!
○観察内容
・周囲の物音や動きに反応するか
・涙や目やに、鼻汁は出ていないか
・目は生き生きしているか
・歩き方は自然か
・顔つきや体型に変化(肥る、痩せる、腹部が膨らむetc)は無いか
・便の状態は良いか
・おしっこの回数、色、排尿時間に変化無いか
・おしっこが乾燥してキラキラと光っていないか
・毛つやは良いか
・一部分だけ良くなめたり掻いたりしていないか
・呼吸は乱れていないか

○触診内容
・触れると嫌がる部分は無いか
・抱っこした時、熱いと感じないか(耳を触っても分かりやすい。)
・抱っこした時、軽いな・重いなと感じないか
・しこりや膨らみは無いか
・脱毛は無いか
・皮膚に異常は無いか
・皮膚の弾力はあるか(つまんで離した時の戻り方が遅くないか!?)

○視診内容
・耳の中は汚れていないか
・舌の色は
・歯ぐきが赤くなったり腫れたりしていないか
・歯石の有無は
・肛門や陰部はきれいか
※元気な時に意識して観察し正常な状態を認識していると、チョットした異常にも気づくのが早いと思います。
ただし個体差もありますので、気になるときはお早めに病院に。

猫の爪とぎについて

爪とぎは猫の習性です。やめさせる事は不可能です。
思い切り爪を研ぐことは猫にとって最高のストレス解消です。
爪とぎを置いていてもそこで研がず、カーペットや畳、椅子…そう云う所で研ぐ場合もあるでしょう。その都度、爪とぎの所に連れて行くようにし前足を持ってあげて爪を研がせる真似をしてあげて教えてください。
ちゃんと研げたら誉めることを忘れずにしましょう。トイレのしつけと同じです。覚えるまでは飼い主が注意して見守ってあげましょう。それでも全く直らないときは、思い切って爪とぎを猫が研ぎそうな場所、各所に置いてください。猫が慣れてきたら徐々に爪とぎを減らしていってください。

スプレー行為について

スプレー行為は縄張りの主張、メス猫に自分の存在をアピールする為だといわれています。
スプレー行為は個体差があり、始まる時季は不明ですが、手術が可能であれば始まる前にした方が効果的です。スプレー行為を覚えた後でも去勢すればやめる子もいますが確立は低いです。
こちらもにおいを消しても消してもスプレーし付けていく訳ですから厄介です。
現在は部屋の四隅にスプレーすることでマーキング防止に効果を発揮すると言われる香りなども市販されています。

避妊と去勢について

あんなに可愛い声で鳴いていた愛猫がある日突然甲高い声で鳴き出したり、体をクネクネとすりつけ始めたら発情期のサインと考えて下さい。
飼い主に生まれてくる子猫全てを飼う余裕や、ちゃんとした目的が無いのであれば猫ちゃんの避妊・去勢をするべきです。
●メスの発情期について
<時期と期間>
基本的に年4回、生後7ヶ月頃から始まります。2月頃の早春の候が最大で以降3ヶ月おきくらいに訪れます。 しかし近年の生活環境の向上により発情環境が整ってきた為、 1年に何度も発情する猫が多くなってきました。 個体差はありますが、期間は1週間から1ヶ月程度です。 発情中に受精が行われると数日後には発情期は終わります。
<状態?特徴?>
1. とにもかくにも甲高い声で鳴きます。
2. 尻尾の付け根を触るとお尻を高くあげます。
3. 人や物、床などにクネクネと体をこすりつけます。
4. オシッコの回数が増えます。
5. 食欲が減ってきます。
6. 外陰部を良くなめます。
★但し、個体差がありますので全く変化が出ない猫もいます。

●妊娠した猫の特徴
・乳首がピンク色になってきて膨らみ始めます。 ・食欲旺盛になり体重も増えてきます。 ・毛づやが良くなりよく眠ります。
★メス猫は妊娠・出産後すぐに次の発情が始まり交尾・妊娠が可能な状況になります。しかし育児まで含め母猫には相当のストレスを与える事になり何度も繰り返すことは猫の寿命をちじめる事になりかねません。

●手術の時期と費用
<メス猫> ・時期:見解は様々ありますが、平均的には月齢6ヶ月~10ヶ月頃が良いと言われています。成猫になる前が良いでしょう。そのころに済ませておくと将来、乳がんになる可能性もほとんどないと言われています。 ・費用:平均30,000円~40,000円程度でしょう。
<オス猫> ・時期:体つきが成猫とほぼ同じくらいになった頃が目安でしょう。 ・費用:平均15,000円~20,000円程度でしょう。

●手術の方法
<メス猫> ・避妊手術には、卵巣2つだけを摘出する方法、 そして卵巣と子宮の両方を摘出する方法があります。 子宮が残っていれば、まれに黄体ホルモンが残っていて妊娠状態になることもある上、子宮に膿のたまる子宮蓄膿症になる可能性が高くなります。 やはり卵巣と子宮の両方を取りのぞく手術がもっとも確実な手術方法と言えます。
手術自体は、信頼できる動物病院であれば、問題はないです。 避妊手術の時間は20分前後で終わります。 ただし、全身麻酔の為、飼い主は事前に注意しなければいけない事があります。 開放手術となる為2~3日程度の入院が必要です。
まず、愛猫が健康かどうか、手術前に一度病院でチェックしてもらい、 各種の伝染病の予防注射を済ませることが大切です。 また、手術中ネコが無意識に胃のなかの食べ物や水分を嘔吐すれば 、気管や肺に入ってしまい、窒息死する恐れがある為、 手術前夜から食事や水の量を控えめにして、 当日は朝から絶食になります。水も一切あげてはいけません。
<オス猫> ・去勢手術とは、オスの睾丸を摘出する方法です。手術は比較的簡単で、 入院の必要が無い場合もあります。
全身麻酔のために、飼い主は事前に注意しなければいけないことがあります。 まず、愛猫が健康かどうか。手術前に一度病院でチェックしてもらい、 各種の伝染病の予防注射を済ませることが大切です。 また、手術中ネコが無意識に胃のなかの食べ物や水分を嘔吐すれば、 気管や肺に入ってしまい、窒息死する恐れがある為、 手術前夜から食事や水の量を控えめにして、 当日は朝から絶食になります。水も一切あげてはいけません。
<術後の注意> 避妊・去勢をすれば、愛猫は波瀾万丈の生活とは縁遠くなり、 エネルギーの消耗度も低下し、心身ともに安定した暮らし方ができるようになります。 しかし、反面、ネコの興味・関心が色気よりも食い気になって肥えやすくなる事も事実です。何よりも食べすぎに注意してください。

外に出たがるときは

●外に出たがる時の注意点
交通事故、猫同士のケンかによる感染症、ノミや寄生虫の感染といった問題もあります。 猫が好きな人も居れば反面大嫌いな人も居ます。 自動車に付いた足あと、庭での糞尿、部屋への侵入… 猫が嫌いな人には絶え難いことです。 この様な事を考慮すると猫にとっては室内で飼われる事が一番安全ではないでしょうか
そもそも猫は犬の様な2次元空間で活動するより、 棚や階段などの3次元空間を好む動物です。 そういった空間を提供する事でストレスを感じさせない事も出来ます。

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